【悲報】ダイエット薬「ゼニカル」を1ヶ月飲んだ結果【痩せない】

ダイエットが3日以上続いたことのない森乃です。

私は美容外科で働いていましたが、実は美容外科では脂肪吸引や脂肪溶解注射だけでなく、「ダイエット薬」の処方も行ってることをご存知でしょうか。

今回はそんなダイエット薬のひとつである、「ゼニカル」の体験談についてご紹介したいと思います。

実体験をもとに、こんな疑問にお答えします。

【効果あり】GLP-1ダイエット（サクセンダ）の体験レポ【1.5ヶ月で-5kg】

2021/02/13

医療用ダイエット薬「ゼニカル」とは

ゼニカル（Xenical）とは肥満治療薬のことで、ダイエットピルとも呼ばれています。

アメリカやイギリスで肥満治療に使用されているいわゆる「医療用ダイエット薬」で、購入には医師の処方が必要になります。

ゼニカルはサプリメントではないため、ドラッグストア等では購入することはできません。

また保険適用にはならないため、自費（1カプセル/200円前後）での購入になります。

ゼニカルの効果

ゼニカルは、食事で摂取した脂肪分の約30％を排出する効果があります。

蓄積された脂肪（贅肉）を減らすというよりも、「食事で摂取した油が排出される ⇒ 脂肪を摂らない ⇒ 太らない」というイメージですね。

ゼニカルとは、スイスの大手製薬会社「ホフマン・ラ・ロシュ社」が開発したダイエットピルです。商品名がゼニカルで、成分名はオルリスタットまたはオーリスタットと呼ばれています。

この成分が、脂肪分解酵素であるリパーゼの働きを抑制して、食事で摂取した脂肪分の30%を便と一緒に体外に排出させるよう促してくれます。
引用：聖心美容クリニック ゼニカル

ゼニカルの主成分

オーリスタッド120mg、微結晶セルロール、ミクロクリスタリンセルロース、グリコール塩酸ナトリウムスターチ、ラウリル硫酸ナトリウム、ポビドン、タルク他

（カプセル外殻：ゼラチン、2酸化チタン、FD&C青色1号と澱粉、ポビトン、ラウリル硫酸ナトリウム、滑石、ゼラチン、インシゴカルミン、二酸化チタン等）

ゼニカルの飲み方（用量・用法）

• 服用回数：1回1カプセル（1日3回まで）
• 服用タイミング：食中または食後1時間以内に服用
• 服用間隔：必ず2時間空けること

ゼニカルは米国FDAも承認しているダイエット薬

ゼニカルは、肥満が社会問題となっているアメリカでFDA（米国食品医薬品局）の認可を受けています。

それを聞くと何だか効きそうな気がしますが、日本では認可が下りていません。その理由は日本の肥満率の低いから。

ゼニカルはあくまで肥満を治療するための「薬」であり、美容目的で使用することはそもそも推奨されていないのです。

ゼニカル服用を1ヶ月試した結果【効果なし】

結論から言ってしまうと、1ヶ月服用しても体重やウエストサイズに変化はありませんでした。

参考までに、ゼニカル服用中の私の生活はこんな感じです。

ゼニカルの服用回数やタイミング

服用頻度は、3～4日おきに1カプセル。

毎日飲まなかったのは、1カプセルで油漏れ（後述）が3～4日続くからです。

普段の食生活や運動

• 普段は7割自炊、お酒はほとんど飲まない
• 甘いものはあまり食べないが、ポテチが好き（週1～2袋）
• 運動は週に1回、スポーツジム通い
• レコーディングダイエットアプリでカロリー管理中

※ゼニカル服用時も摂取カロリー内におさまるよう調整

ゼニカルの効果（油の排出）はいつから出るの？

私の場合は翌々日から3～4日間ぐらい、オレンジ色のラー油のような油が出てきました。（汚い話でスミマセン）

排出のピークは3日目ぐらいです。

結構な量の油が出るので、「これが今まで身体に吸収されていたのか…」と思うと恐ろしくなりますね。

ただ、本当に恐ろしいのは、油が無意識のうちに出てくること。

これは事前知識がないとかなり危険なので、ゼニカル服用を考えている方は必ず知っておいてください(`・ω・́)ゝ

（私は知らなくて本当に本当に焦りました…！）

ゼニカルの弊害、｢油漏れ｣とは

前述した通り、ゼニカルは脂肪吸収を抑制し、便とともに排出するもの。この「油の排出」により油漏れが起こります。

これが排便のときだけかと思いきや、何もしていないときでも油が垂れてくるという恐怖…！

そしてこの油がかなり強烈。想像の上をいきます。

ゼニカル｢油漏れ｣のココがヤバい

• とにかくニオイが強烈

（自分の身体から出てきたとは思えない悪臭。オエッ…となります）

• 茶色っぽい油が、便器に付くとなかなか落ちない

（水ではなかなか流れないので、食器洗剤＆お湯を流して対処‥外出先だと相当困る）

• 重たいものを持ったときなど、無意識にお尻に力を入れると大量の油が出る

（こまめにトイレに行ける環境でないと不安すぎる）

• トイレの後もニオイが気になる

（消臭スプレー常備必須）

• ウォッシュレットでお尻を洗っても、なかなか油が落ちない

（むしろ油が水に弾かれて飛び散り、危険…）

• 下着に付いたら最後、洗っても落ちない

（ニオイも落ちなくて結果廃棄）

• 夜用の特大生理用ナプキンを、“常に”装着していないと不安

（1カプセルで3～4日ぐらいは油漏れが続く）

よって、お泊りデートや旅行、温泉などは、まず無理！

【悲報】私のやらかし体験談

実際に私がやらかした体験談をご紹介します。

こんな感じで、｢ゼニカルで痩せたい＝常に油漏れを気にしてしまう生活｣になってしまうわけです。

私は1ヶ月が限界でした(´・ω・`)

ちなみに、ネットでは「ティッシュでカバー」とか「ナプキンを準備しておくと安心」などと書いてありますが、経験者として言わせてもらうと、「36cm以上の特大ナプキン必須。装着していないと安心して過ごせない」が正解です。

クリニックで教えてくれないこと

美容外科で働いていた私が言うのもなんですが、副作用などの説明はあっても、こういった実際の体験談（困ったことなど）をクリニックで教えてくれることはほとんどありません。

なので、失敗談を聞いたり事前知識を持っておくことは本当に大事。

ゼニカル服用を考えている方には本当に気をつけてもらいたいです。この油とニオイ。。。

ゼニカルのその他の副作用とは

油漏れ以外ののゼニカルの副作用としては、以下のものが挙げられます。

• ビタミン不足（油にとける脂溶性ビタミンA・D・Eの吸収も疎外してしまうため）
• 下痢、軟便
• おならが増える
• 稀に見る副作用として、肝臓の障害、腎臓の障害、胆石症など

【結論】ゼニカルだけで痩せるのは難しい

私は1ヶ月で服用を断念してしまいましたが、ゼニカルだけで痩せるのは正直厳しいと思います。

その理由はこちら。

理由1：ゼニカルに体脂肪を燃焼したり分解する作用はない

ゼニカルの効果は、あくまで「脂肪吸収を抑制」するということ。つまり、肥満を「予防」するということですね。

蓄積された脂肪をゼニカルで分解したり、燃焼させることはできません。

理由2：油を摂らなくても、糖質を過剰に摂っていたら痩せることはない

ゼニカルが作用するのは脂肪分だけなので、炭水化物や糖分が多い食事を続けていたら痩せることはありません。

つまり、ある程度の食事制限や運動は必要。

理由3：薬だけで痩せられたら、脂肪吸引も脂肪溶解注射もいらない

ダイエット中にゼニカルを飲んで痩せた友人もいますが、必ずと言っていいほど食事制限＋運動をしていました。

ゼニカルだけで痩せたという人を見たことがありません。

製薬会社の治験データによると…

調べてみたらこんな治験データがありました。

ゼニカルのダイエット効果は製薬会社の治験によってデータで証明されています。
製薬会社ロシュによる治験データーによりますと、運動などのダイエットと並行することで平均で5.7kgの減量効果が報告されています(1日3回、食後服用で運動などのダイエットを並行し1～4年間服用)。
ちなみにダイエットのみの場合は平均2.4kg減だったことから、ほぼ倍くらいの減少効果が得られたことになります。
引用：新橋ファーストクリニック

「1日3回、食後服用で運動などのダイエットを並行し1～4年間服用」って…！

「ダイエットのみの場合は平均2.4kg減」…！？

同じような生活を送っていても、どれだけ減量するかは体質によって差があるのでは(´・ω・`)

そして、油とともに過ごす生活を1～4年も送るのはかなりキビシイです…。

【まとめ】ゼニカルは、ダイエットの補助的役割

ゼニカルは、運動などのダイエットを並行することを前提に作られたダイエット薬ということが分かりました。

そのため「飲んだから痩せる」というものではなく、あくまでサポート的な役割を果たすもの。

また、ゼニカルには油漏れや副作用などの弊害もあるため、服用は慎重に決めるようにしてください。

そして、ゼニカル服用の際は夜用ナプキンを持ち歩くこともお忘れなく。

以上、ゼニカル体験レポでした(`・ω・́)ゝ

↓それでもゼニカル試してみたいよという方は、下記の美容クリニックで処方してもらえます。

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