シミ取りレーザーにはいくつか種類がありますが、数年前に登場し今や定番化している「レーザートーニング」。
今回は美容クリニックで働いていた私が、レーザートーニングを10回受けて感じた効果と口コミ、Before・After写真をご紹介していきます。
もくじ
レーザートーニングとは
レーザートーニングはシミ取りレーザーのひとつで、スペクトラ・ヘリオス・メドライトC6などの機器を使用し、微弱なレーザーを当てることで肌の深い層にあるメラニン色素を刺激なくゆっくり減らしていく治療です。
肝斑を含むシミ治療に最適
肝斑、くすみ、シミ、毛穴の開きなどの症状改善に使用されますが、レーザートーニングの最大の特徴は肝斑(かんぱん)の治療ができるということ。
もともと肝斑は、シミ取りレーザーで逆に悪化しまうことから内服薬治療が推奨されてきましたが、レーザートーニングは弱い出力で照射するため肝斑を悪化させずに治療することが可能になりました。
レーザートーニングは、メラニン吸収の特性を持った1064nmの波長を使用して肝斑を含む各種のくすみなど皮膚表面の色調を改善する治療です。
周囲の組織にダメージを与えることなく肌全体の色調改善(美白効果)や肝斑の改善が期待できます。
引用:湘南美容クリニック(シミ取りレーザー/レーザートーニング)

フォトシルクプラスやライムライトとどう違うの?
シミやくすみ治療と言えばフォトシルクプラスやフォトフェイシャル、ライムライト、QスイッチYAGレーザーあたりが有名ですが、これらは以下のように使い分けられます。
【シミ取りレーザーの使い分け】
- レーザートーニング、ピコレーザー:レーザー
(肝斑、くすみ、シミ、そばかす等の改善) - QスイッチYAGレーザー:レーザー
(ピンポイントのシミ、あざ、そばかす等の改善) - フォトシルクプラス、フォトフェイシャル、ライムライト:光治療
(くすみ、シミ、そばかす等の改善)
レーザートーニングにも使用されるメドライトC6など機器は、QスイッチYAGレーザーのひとつ。同じ機器を設定を変えて使い分けます。
ちなみにレーザートーニングの上位機種に位置づけされるピコレーザーは、薄い肝斑にも効果が出やすいとされています。ピコはトーニングに比べてお高めなので、あとはお財布と相談ですね。
一番の違いは、「肝斑治療」ができるかどうか
レーザーと光治療は、似ているようで実は別物。肝斑に強い出力のレーザーや光治療は逆に悪化する可能性があり、「シミ」と「肝斑」は治療を分けて考える必要があります。
もし、治療目的が肝斑でなくシミやくすみということでしたら、フォトシルクプラスやQスイッチYAGレーザーの方が向いている場合もあります。
Q.レーザーと光治療の決定的な違いとは?
A.主に①波長(光の長さ)と②パルス幅(レーザー光の照射時間)が異なります。この2つが異なることで、治療できるシミの種類や術後の回復期間(ダウンタイム)も変わってきます。
引用:聖心美容クリニック
レーザートーニングの効果(Before・After写真あり)
ここからはレーザートーニングの具体的な効果とBefore・After写真についてご紹介します。
レーザートーニングの効果【クリニックサイトより】
- 肝斑
- 毛穴の開き
- くすみ、色素沈着
- 炎症後色素沈着(時間が経ったもの)
わたしが実際に受けて感じた効果
下記は、レーザーを10回受けたBefore・After写真(ノーメイク)です。
↓レーザートーニング10回(+たまにケミカルピーリング)施術後
- 肝斑
⇒ 4回目ぐらいから効果を感じた。
- 毛穴の開き
⇒ 1回目から効果を感じた。治療後に友人に会ったら「肌がツヤツヤしてる!何かした?」と聞かれた。
- くすみ、色素沈着
⇒ 1回目(翌日)から少し変化を感じた。何となく肌が明るくなったような感じ。人に「肌がキレイになった」と言われたのは6回目ぐらい。
- 炎症後色素沈着(時間が経ったもの)
⇒ 茶色っぽいニキビ跡がキレイになった。
レーザートーニングの口コミと体験談
結論から言うと、レーザートーニングは回数を重ねないと目に見える効果は感じにくいなと思いました。
1回でも毛穴が目立たなくなったりハリ感が出たりなど肌の変化は感じますが、肝斑やくすみの改善目的で受けるのであれば、少なくとも4~6回以上は継続する必要があります。
また、肝斑やシミが薄すぎると逆にレーザーが反応しにくいため、治療に時間が掛かることも。私は合計10回受けていますが、まだ完全には消えていません。
目的によってメニューを使い分けるのが効果的
個人的には、シミ取りレーザー・光治療は下記のように使い分けをしています。
- レーザートーニング:肝斑・くすみの改善、ハリ感アップ
- フォトシルクプラス:細かいシミ・くすみの改善、美白
- QスイッチYAGレーザー:ピンポイントの濃いシミ
前述した通りフォトシルクなどの光治療は肝斑治療に適していないため、シミと肝斑の両方がある場合には、まず肝斑を集中治療⇒その後、シミ治療など段階を踏む場合もあります。
安さには理由がある!?レーザートーニング料金設定の裏事情
レーザートーニングを受けるときに気になるのがやっぱり料金。
複数のクリニックで受けて分かったのですが、レーザートーニングのショット数(照射数)はクリニックによってかなりバラつきがあります。
もちろん打てば打つほど原価が上がるので、「安い料金設定=ショット数が少ない(効果が出にくい)」ということも‥。
なので、もし継続して通う場合はまずお試しで1回受けてみて、「料金×ショット数」でコスパの良さそうなクリニックを選ぶことをおすすめします。
レーザートーニングの痛み・ダウンタイム・副作用
さて、ここからは私が実際に受けて感じたレーザートーニングの痛みやダウンタイムについて解説したいと思います。
施術中の痛みについて
レーザートーニングを初めて受けたときは結構驚いたのですが、火花のようなパチパチとした刺激があります。私は痛いというほどではありませんでしたが(むしろこの「レーザー受けてる感」がクセになる。笑)、肌が敏感な方は少々痛みを感じるかもしれません。
ダウンタイム・副作用について
レーザートーニングのダウンタイムや副作用はほとんどないとされていますが、稀に好転反応で細かいニキビ等ができることもあるようです。私の場合は直後に肌の火照りを感じたぐらいで、その他のダウンタイムや副作用などは何も感じませんでした。
レーザートーニングの施術の流れ
施術の流れはクリニックによって異なると思うので、参考程度にご覧ください。
【1】洗顔・クレンジング
洗顔してメイクを落とします。レーザーをより効果的に照射するため、洗顔後は何もつけずに待機します。
(ケミカルピーリングなどを併用して受ける場合は、レーザー照射前に行います)
【2】レーザー照射(約5~10分)
照射時間は部位やショット数によって異なります。
レーザーの照射中はパチパチと火花のような刺激がありますが、目は保護用アイキャップ(アイシールド)を付けるので、目に刺激を感じたりということありません。
【3】アイシング(冷却)、保護クリーム塗布
直後は赤みや熱感があるので、アイシングをして保護クリームを塗布してもらいます。アイシングやクリーム塗布は、行うクリニックと行わないクリニックがありました。(おそらく料金設定によって変わるのだと思います)
直後からメイクもOKとされていますが、私の場合はいつも少し赤みが出るので、マスク着用でそのまま帰宅することが多いです。
※赤みは数時間で落ち着きます
レーザートーニングの施術後に気を付けること
レーザートーニング照射後は、当日から洗顔や入浴もOK。ただし気を付けたいのは肌を擦らないことと、照射後1~2週間は特にしっかりと紫外線対策をすること。
この辺りの注意点は施術後にスタッフさんが説明してくれるので心配ないかと思います。

レーザートーニングはこんな人におすすめ
- 肝斑を治療したい
- 肝斑やシミ、くすみなど複合的な悩みがある
- 肌にハリ感が欲しい
- 毛穴の開きを改善したい
- ダウンタイムはないほうがいい
- レーザー治療が初めて
くま子の総評
総評としては、レーザートーニングはやや効果が穏やかですが、お気に入りメニューのひとつです。肝斑を治療できるメニューは少ないので、そこに焦点を当てるとどうしても効果は穏やかになってしまうのかなと。
結論としては「レーザートーニングは肝斑治療には最適だけど、それ以外のシミやくすみなら他の方法もあるよ」ということになります。
今後のシミ取り・美白治療予定
私の場合はレーザートーニングを10回受けて肝斑やくすみが改善されてきたので、しばらくはフォトシルクプラスで美白を、QスイッチYAGレーザーでピンポイントのシミ取りを受ける予定です。
シミの症状は、肝斑なのかシミ・そばかすなのかで治療方針が変わります。特に肝斑は判断が難しいとされているので、まずは医師の診察を受けて、どの治療方法が適しているか教えてもらうと良いですね。
カウンセリングだけなら無料のところも多いので、意外と気軽に通えます(*^_^*)
レーザートーニングは業界内では定番メニューのひとつでもあるので、肝斑にお悩みの方、レーザー治療が初めてという方は一度試してみてはいかがでしょうか。