先日、美容クリニックで「ケミカルピーリング(サリチル酸マクロゴール)」を受けてきたので、口コミ&効果の体験レポートを紹介します。
もくじ
ケミカルピーリングとは
ケミカルピーリングは薬剤を皮膚に塗ることで古い角質や毛穴に詰まった皮脂老廃物を溶かし、肌のターンオーバーを促進させる治療です。
健康な肌は普段の洗顔やスキンケアで古い角質や皮脂が落ちていきますが、加齢やストレス、食生活など様々な要因で肌の状態が悪化すると、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)のサイクルが乱れることで「毛穴の詰まり」「ガサガサ感」などがあらわれ、ニキビもできやすくなってしまいます。
ケミカルピーリングは角質や皮脂を除去するだけでなく肌のターンオーバーを整え、肌を正常化させることで肌荒れやニキビを予防・改善します。
ケミカルピーリングの効果
ケミカルピーリングは下記の症状に効果があるとされています。
- ニキビ(炎症性ニキビ、赤ニキビ、白ニキビ)
- ニキビ跡(クレーターのような凹凸のあるニキビ跡は薬剤による)
- 肌のザラつき、ゴワゴワ感
- 毛穴の開き、黒ずみ
- くすみ、色素沈着
ケミカルピーリングは特に炎症性のニキビ治療に用いられることが多く、繰り返し受けることでニキビができにくい肌を作ります。
月に1回を目安に、定期的に受けることで肌のターンオーバーが整い、ニキビ以外の肌トラブルも起きにくくなるのだとか。
また、余計な皮脂や角質が取り除かれ、肌が柔らかくなるため化粧水や美容液の有効成分も浸透しやすくなります。
ケミカルピーリングの薬剤の種類
美容クリニックでよく使用されるケミカルピーリングの薬剤は以下の3つになります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
- サリチル酸マクロゴール(BHA)
- グリコール酸(AHA)
- トリクロロ酢酸(TCA)
サリチル酸マクロゴール(BHA)
マイルドで刺激少なめ、効果はしっかり感じられるので初心者にもおすすめのピーリング◎
サリチル酸マクロゴールは、「サリチル酸」を「マクロゴール」という薬剤で溶いたものです。
もともとサリチル酸はエタノールに溶解することが一般的でしたが、サリチル酸エタノールは痛みや炎症が起きやすいことが特徴でした。
そこで新しく登場したのが、刺激が少なくマイルドなサリチル酸マクロゴールです。
- サリチル酸(角質を溶かし、殺菌する成分)
- マクロゴール(酸が肌深部へ浸透するのを防ぎ角質層のみに反応させる成分)
この2つをうまく配合することで、肌への刺激を抑え、優しく効果的に角質を取り除くことができるようになったわけですね。
サリチル酸マクロゴール美容クリニックではもっとも人気のあるピーリング剤で、ニキビ治療にもよく使用されています。
わたしが今回受けてきたのが、このサリチル酸マクロゴールです。
なお、あまり知られていませんが、化粧水や洗顔フォームなどサリチル酸が配合されている市販品もあります。
普通に買えるならそれでいいのでは、と思うかもしれませんが、クリニックで行うケミカルピーリングとの大きな違いは薬剤の濃度と効果にあります。
市販品のサリチル酸濃度は薬事法で0.2%までと定められており、効果は穏やかですが、クリニックで使用するサリチル酸には上限が設定されていないため、肌の状態に合わせて濃度を調整することができます。その分、クリニックで行うケミカルピーリングは市販品よりも高い効果が期待できるのです。
サリチル酸マクロゴールピーリングの効果
- 古い角質や皮脂などの老廃物を取り除く
角質がうまく落ちずに厚くなると、毛穴に皮脂がつまりニキビができやすくなったり、くすみやシミの原因にもなります。
サリチル酸はこれらの古い角質を取り除き、肌を健康な状態に保つことでニキビを防ぎ、ゴワゴワ感やガサつき、くすみを解消します。
- 肌のターンオーバーを正常化させる
古い角質が取り除かれると肌のターンオーバーが正常化され、新しい肌が作られやすい環境になります。
肌のベースが整うことで、ニキビやニキビ跡の改善だけでなくきめ細やかな美しい肌づくりにも役立ちます。
- アクネ菌、雑菌の殺菌
ニキビの原因であるアクネ菌や肌の雑菌を抑制し、ニキビのできにくい肌を作るだけでなく、今あるニキビにも効果を発揮します。
なお、雑菌の繁殖を防ぐため、普段からできる限り肌に触らないこともポイントです。
- ニキビなどの炎症を抑える
もともと消炎鎮痛剤としていたサリチル酸は、ニキビの炎症にも効果的です。赤ニキビ、白ニキビ、膿んでしまった黄色ニキビの治療にも使用されています。
サリチル酸マクロゴールの注意点
アスピリン喘息、アスピリンアレルギー、ラテックスアレルギーをお持ちの方や、アトピー性皮膚炎、ケロイド体質の方はサリチル酸ピーリングを受けることができません。
また、日焼け後や脱毛後、皮膚が炎症を起こしているときも避けるようにしましょう。治療の前後に日焼けをすると炎症や色素沈着を引き起こす可能性があります。
グリコール酸(AHA)
ニキビだけでなく小ジワ、ハリ感UPにも効果あり。浸透力が高い分、刺激を感じやすいピーリング。
グリコール酸はサトウキビやリンゴ、ブドウなどのフルーツなどから抽出されることが多いため「フルーツ酸」とも呼ばれているピーリング剤です。
グリコール酸もAHA配合の石鹸や化粧水として、市販の化粧品にもよく使用される成分ですね。
グリコール酸はサリチル酸マクロゴールに比べて肌への浸透力が高く、成分が角質層だけでなく真皮層にまで浸透するため、角質の除去だけでなく真皮層のコラーゲン生成促進(=ハリ・うるおい感アップ)効果もあり、小ジワ改善治療としても用いられます。
ただし、浸透力が高い分肌への刺激が大きく、かゆみや赤み・痛みが出やすいというデメリットもあります。
美容クリニックではサリチル酸よりもグリコール酸のほうが料金が安い傾向にありますが、肌への刺激や効果を考えると、サリチル酸マクロゴールのほうがおすすめとのことです。
わたしは以前グリコール酸で赤みが出てしまったため、今はサリチル酸マクロゴールを受けています。もしどのピーリングを受けるか迷った場合には、刺激の少ないサリチル酸マクロゴールをおすすめします。
グリコール酸ピーリングの注意点
グリコール酸ピーリングは、アスピリン喘息、アスピリンアレルギー、ラテックスアレルギーをお持ちでサリチル酸ピーリングがNGな方でも受けることができます。
アトピー性皮膚炎、ケロイド体質の方はサリチル酸同様に控えたほうが良いとされています。また、日焼けや脱毛後の治療についてはサリチル酸ピーリング同様に気を付けるようにしましょう。
サリチル酸とグリコール酸よるピーリングは、腫れや痛みなどのダウンタイムがほとんどなく、気軽に受けやすいメニューです。
トリクロロ酢酸(TCA)
ニキビ跡などの凹凸にも効果的なピーリング。ただし、かさぶたや皮むけなどのダウンタイムは少々長め。
トリクロロ酢酸(TCA)は、ケミカルピーリングのなかでもっとも強い成分のピーリング剤です。
角質だけでなく肌の凹凸をなめらかにするため、クレーターのような凹凸のあるニキビ跡にも効果的です。美容クリニックでは、「TCAピーリング」などと呼ばれることが多いですね。
- サリチル酸、グリコール酸:表皮の角質を除去
- トリクロロ酢酸:表皮から真皮にまで働きかける
トリクロロ酢酸(TCA)ピーリングは強い成分で高い効果を発揮する分、他のピーリング剤に比べて赤みや出やすく、かさぶたや皮むけなどのダウンタイムが出やすいことが特徴です。
お顔全体ではなく部分的に治療することもありますが、ピーリングを受ける際には直近に大事な予定を控えていないか確認するようにしましょう。
また、トリクロロ酢酸(TCA)は他の薬剤と組み合わせることで若返り治療としても使用されています。
お肌のハリツヤをアップさせるという「マッサージピール(コラーゲンピール)」なんかもトリクロロ酢酸(TCA)を使用したケミカルピーリング治療です。
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トリクロロ酢酸(TCA)ピーリングの注意点
トリクロロ酢酸(TCA)ピーリングは、施術時にチリチリ、ピリピリとした刺激や熱感を感じる場合があります。薬剤を塗った直後は白くなり、その後その後赤くなって徐々かさぶたができていきます。
かさぶたは1~2週間で剥がれ落ち、その後1~2ヶ月程度で馴染んでいきますが、このときかさぶたを無理に剥がしてしまうと跡が残りやすくなりますので気を付けてください。
なお、ケロイド体質の方や皮膚疾患の方、光に過敏な方、日焼けする習慣のある方はトリクロロ酢酸(TCA)ピーリングを受けることができません。また、他のピーリング同様に施術後は日焼け対策を徹底しましょう。
10年来のニキビ肌を解消!おすすめのニキビ改善・予防方法
わたしは10代の頃からニキビ肌で、ニキビが落ち着く頃にはまた新しいニキビができて…と、いつも顔のどこかにニキビがある状態でした。
そんな長年ニキビ肌だったわたしもようやくニキビを克服することができたのです。
さて、そんな私のニキビ改善・予防方法ですが、普段は市販のピーリング剤を部分使いし、生理前や季節の変わり目などニキビができやすい時期はクリニックでしっかりとケアするのがおすすめです。
また、わたしは季節の変わり目は顔だけでなくデコルテや背中に大きなニキビができやすいので、ベタつくなと感じたらクリニックでピーリングを受けています。
デコルテや背中のニキビは治りにくく跡が残りやすいので、早めに対策することが肝心なのです。
ケミカルピーリングはニキビ跡にも効くの?
ニキビ跡の治療としても取り入れられるケミカルピーリングですが、ニキビ跡の種類や状態によって治療方法は変わってきます。個人差があるので一概には言えませんが、以下が目安になります。
- 赤みや色素沈着のようなニキビ跡:サリチル酸マクロゴール、グリコール酸ピーリング
- クレーターのような凹凸のあるニキビ跡:トリクロロ酢酸(TCA)ピーリング
症後のような赤みは比較的治りやすいのですが、クレーターのような凹凸のあるニキビ跡は治療が難しく、場合によってはレーザーや注射による治療も行なわれます。
ニキビができてしまったら、できるだけ跡が残らないように、触ったり潰したりしないように気を付けましょうね。
ケミカルピーリングの施術の流れ
今回私が受けてきたケミカルピーリング(サリチル酸マクロゴール)の施術の流れをご紹介します。
【1】洗顔・クレンジング
メイクを落とします。薬剤をより浸透させるため、洗顔後は化粧水など何もつけません。目の周りには薬剤は塗らないので、眉毛やアイメイクは落とさなくても何とかなります。(クリニックによっては全部落とすように言われるかも‥?)
【2】ピーリング剤の塗布
薬剤をお顔に塗っていきます。個人差があるかと思いますが、今回受けたサリチル酸マクロゴールは特に刺激や痛みは感じませんでした。
【3】洗顔
20分ほど放置したら、薬剤を洗い流します。これで完了。直後からメイクも可能とのことでしたが、夜だったのでマスクだけして帰りました。帰宅後は普通に入浴OKとのことです。
ニキビ治療だけじゃない!ケミカルピーリング(サリチル酸マクロゴール)の効果と口コミ
ケミカルピーリング(サリチル酸マクロゴール)はこれまでに10回以上は受けています。
以前は月に1回は通っていたのですが、今は市販のピーリング剤と併用しているので通院頻度は2~3ヶ月に1回程度になりました。
サリチル酸マクロゴールは刺激がほとんどないので、通い始めた頃は「ほんとにこれで効いてるの?」と疑いの目を向けていましたが(笑)。
ここ数年、ニキビに悩まされることが本当になくなったので、わたしにはケミカルピーリングが合っていたのだと思います。
気が付けば肌のザラザラ感を感じることもなくなりましたし、「なんかベタつくしニキビができそう…」というときには早めにケアすることで、大きなニキビができることもほとんどなくなりました。
そして、もうひとつ嬉しいのが、ニキビ跡なのかシミなのか分からなかった細かい色素沈着がキレイになってきたこと!(つまりほとんどがニキビ跡だった)
これまではニキビが繰り返しできていたので、コンシーラーでひたすら隠していたのですが、最近はコンシーラーがあまり減らなくなったのです。すっぴんにも抵抗がなくなり、万々歳ですね。
ニキビや肌のゴワゴワ感、ザラつきにお悩みの方は、ぜひケミカルピーリングを受けてみることをおすすめします。ただし、1~2回の治療で突然治るわけではないので、数回は気長に通ってみてください。
サリチル酸マクロゴール以外のピーリングはどうなの?
グリコール酸ピーリングも1度受けたことはありますが、施術後に赤みが出てしまい、わたしの肌には合いませんでした。ただ、クリニックではグリコール酸のほうが合うという方もいるそうなので、どれが肌に合うかは人それぞれかもしれません。
グリコール酸配合の洗顔石鹸などはたまに使っています。
トリクロロ酢酸(TCA)ピーリングは、トリクロロ酢酸単体のものは受けたことがありませんが、トリクロロ酢酸が配合された「コラーゲンピール(マッサージピール)」はお気に入りのメニューです。
コラーゲンピール(マッサージピール)は、ニキビ治療というよりも肌のハリツヤアップといった若返り目的のメニューなのですが、かさぶたができることもなく(皮むけは少々あり)、直後からツヤ感が感じられるので即効性を求める方にも向いているかなと思います。
↓コラーゲンピール(マッサージピール)の体験写真です。詳しくは下記リンクよりご覧ください。
マッサージピールの効果と副作用について解説【6回リピしてます】
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大事なのはシンプルなケアをずーっと続けること
ちなみに、クリニックの先生によると、ケミカルピーリングはニキビだけでなくエイジングケアにも有効なのだとか。手のかかるケアをたまにやるよりも、シンプルなケアをずーっと続けていくことが美肌を保つポイントなんだそうです。(こちらのクリニックでは月1のケミカルピーリングが推奨されているとのこと)
確かに、ニキビができなくても肌のターンオーバーを定期的に整えてあげると、くすみやシミもできにくそうですよね。歳を重ねるごとに、「できる前に予防する」早めのケアが肝心だなぁと感じます。
ケミカルピーリングは他のメニューと同じ日に受けられる?
サリチル酸マクロゴールとグリコール酸ピーリングは、基本的には他のメニューとも併用して問題ないそうです。
古い角質が除去され、肌が柔らかくなることでレーザーの照射効果が高まるため、ケミカルピーリングの後にシミ取りレーザーやイオン導入を受けるのもおすすめとのこと。
ただし、トリクロロ酢酸(TCA)ピーリングに関しては刺激が強く、併用NGなメニューもあるそうなので、クリニックに確認してみてくださいね。
特にレーザー脱毛は同日にできないようなので、脱毛ついでに…と考えている方はご注意ください。
ケミカルピーリングはこんな人におすすめ
- ニキビが繰り返しできる
- 大人ニキビに悩んでいる
- ニキビ跡が気になる
- 背中やデコルテにもニキビができる
- 肌がゴワゴワ、ガサガサする
- くすみが気になる
- レーザー治療はちょっと怖い
これまで10回以上は受けているケミカルピーリング。
薬剤によって効果はどう変わるのか、注意点と効果の口コミについてまとめてみました。
ケミカルピーリングは、ニキビ対策だけでなく日々のエイジングケアとしてもおすすめです。肌の調子が悪いなと感じたら、それはターンオーバーが乱れているのかもしれません。
ご自分に合うケアで美肌を目指していきましょう!ほかにも施術体験・口コミを掲載しているので、ぜひ併せてご覧ください。
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