美容整形によるほうれい線治療を徹底比較【失敗しないための注意点】

ほうれい線の治療方法を徹底比較【失敗しないための注意点と費用について】 美容医療

年齢とともに段々と気になってくるほうれい線。シミやくすみに比べメイクで隠しにくいのが困りものですね。
本記事では美容整形外科で働き実際にほうれい線治療を受けたわたしが、美容医療によるほうれい線の治療方法や費用の目安、メリット、デメリット、失敗しないための注意点について解説しています。

「美容整形でほうれい線を治療するにはどんな方法があるの?」「ほうれい線治療の副作用や注意点は?」こういった疑問に詳しくお答えします。

ほうれい線の種類

実はほうれい線には種類があることをご存じでしょうか。ほうれい線のタイプや症状によって治療法は変わってきます。
まずはご自分のほうれい線がどのタイプなのが確認してみましょう。

ほうれい線の治療方法を徹底比較【失敗しないための注意点と費用について】_ほうれい線の種類

線タイプのほうれい線

くっきりと「線」になり、真顔でも目立ってしまうのがこのタイプ。ほうれい線が重症化してしまった状態です。

たるみによる影タイプのほうれい線

一見ほうれい線は見えないのですが、「なんとなく老けた気がする‥」という方に多いのがこのタイプ。ほうれい線のラインにぼんやりと「影」ができ、ジワジワとたるみが進行してしまっている状態です。

ほうれい線予備軍

真顔では気にならないけれど、笑ったときにほうれい線が出てきてしまうのがこのタイプ。「最近ほうれい線部分にファンデが溜まるようになった」という方は要注意。比較的軽度と言えますが、悪化するとくっきりした線タイプのほうれい線になってしまいます。

ほうれい線ができる原因とは

年齢とともに誰でも気になってしまうほうれい線ですが、どんなことが原因となりできてしまうのでしょうか。ほうれい線ができる原因はひとつではなく、複数の要因が考えられます。

もともとの骨格や筋肉、肌質

年齢に関係なく、もともとの骨格や筋肉のつき方で口の両側に溝ができやすく、ほうれい線のように見えてしまうことがあります。

口まわりが出っ張っている方や、お顔の凹凸がはっきりしている方に多く見られます。また、肌質によって「たるみやすい」「シワができやすい」という場合もあり、ほうれい線が気になってくる年齢も人により様々です。

筋肉の衰えによるたるみ

ホホを支える筋肉が衰えたるんでしまうとほうれい線が目立つようになります。またほうれい線だけでなく、たるみ顔の代表格である「ブルドック顔」になってしまうのもこの筋肉の衰えが原因です。

皮膚(真皮)内のコラーゲンの減少

筋肉より浅い皮膚(真皮)組織であるコラーゲンやエラスチン(コラーゲンを支える繊維)の減少もほうれい線を作る原因のひとつ。いわゆる肌のハリや潤いがなくなった状態で、ほうれい線だけでなくシワなどの原因にもなります。

コラーゲンは年齢とともに減少してしまうものですが、紫外線やストレスの影響も大きく、スキンケアだけでなく生活習慣の改善やメンタルケアも重要となってきます。

ほうれい線の治療方法を徹底比較【失敗しないための注意点と費用について】

美容整形でほうれい線を治療する方法とは

美容クリニック(美容整形外科・美容皮フ科)で行うほうれい線の治療方法は大きく分けて以下に分類されます。

  • 注射による治療
  • 照射による治療
  • リフトアップによる治療

それぞれを詳しく見ていきましょう。

※効果やダウンタイム、持続期間には個人差がありますので、参考程度にご覧ください。

注射によるほうれい線治療①(ヒアルロン酸注射)

ほうれい線治療と言えばヒアルロン酸注射を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
ヒアルロン酸注射は溝やくぼんでいる部分に直接注入することで皮膚を内側から持ち上げ、シワやほうれい線を目立たなくする治療です。

即効性があり、腫れや内出血といったダウンタイムも少ないため、ほうれい線だけでなくお顔のシワ取りとしても人気の高い定番の治療法です。

ヒアルロン酸注射は医師により手法が異なりますが、ほうれい線部分にダイレクトに注入する場合や、ホホやこめかみなど間接的にボリュームアップさせて皮膚を持ちあげる方法があります。
(余談ですが、ホホをふっくらさせると若々しく見える効果もあります)

ほうれい線の治療方法を徹底比較【失敗しないための注意点と費用について】_ヒアルロン酸注射風景

ヒアルロン酸注射の治療時間、ダウンタイム

  • 5~10分程度(診察時間は含まず)
  • 即効性があるため治療直後に仕上がりが確認できる
  • ダウンタイムは少ないが、まれに腫れや内出血が出る場合がある(ほとんどはメイクでカバーできる程度)

ヒアルロン酸注射の効果の持続期間

  • ヒアルロン酸には様々な種類があり、どのメーカーのどの薬剤を使用するかによって持続期間は異なる
  • 短いものだと2~3ヶ月、長いものだと2年程度持続するものもある
  • ヒアルロン酸はいきなりなくなるのではなく、徐々に吸収され元の状態に戻っていくイメージ

ヒアルロン酸注射の費用

  • メーカーや薬剤により異なり3~10万円程度まで幅があるが、平均3~5万円ぐらいが目安

ヒアルロン酸注射のメリット

  • 効果に即効性がある
  • ダウンタイムがほとんどなく手軽
  • 仕上がりが気に入らない場合でもヒアルロニダーゼという薬剤で溶解することができる

ヒアルロン酸注射のデメリット・副作用

  • 注入部に内出血や色素沈着が起こる場合がある
  • シコリのようなものができる場合がある(何度も注入することでできやすくなる)
  • 効果を持続させるには定期的な注入が必要になる

ヒアルロン酸注射による治療が向いているほうれい線:線タイプ、ほうれい線予備軍

注射によるほうれい線治療②(PRP注射)

注射によるほうれい線治療は、ヒアルロン酸注射以外にもより効果が長持ちする「PRP注射」という方法もあります。
(PRP再生療法、PRP皮膚再生療法、PRP血小板療法などと呼ばれます)

PRP注射とは自身の血小板(PRP)を利用する再生医療で、スポーツ外傷など整形外科の分野でも使用されていますが、美容医療の分野では肌自身の再生を促すことから若返り治療として活用されています。

PRP注射は、以下のような工程を経て治療を行います。

  • 採血 ⇒ 遠心分離機による血小板成分の分離 ⇒ 血小板成分を注射

ヒアルロン酸との大きな違いは、「肌自身の再生」を促すこと。下記のようなイメージです。

  • ヒアルロン酸注射 = 溝を埋める(即効性があるが持続しにくい)
  • PRP注射 = 肌を細胞レベルで再生させる(即効性はないものの効果長持ち)

また、クリニックによっては血小板だけでなく成長因子やヒアルロン酸を加えたハイブリット式の治療を行っていることもあります。

PRP注射の治療時間、ダウンタイム

  • 30分~1時間程度(診察時間は含まず)
  • 直後に内出血や腫れが出る場合がある(比較的皮膚の厚い口もとやほうれい線部分は腫れにくく、皮膚が薄い目もとや額などは腫れやすい)
  • ダウンタイムは2~3日から2週間程度

PRP注射の効果の持続期間

クリニックの手法により異なるが、2~5年程度持続するものが多い

PRP注射の費用

クリニックにより異なるが10~30万円程度が目安

PRP注射のメリット

  • 肌そのものの再生を促すため、効果が長持ちする
  • ヒアルロン酸ではカバーしにくいちりめんジワなどの細かいシワにも有効

PRP注射のデメリット・副作用

  • 腫れや内出血が起こる場合がある
  • 即効性はなく、効果が出るまでに1~2ヶ月かかることが多い
  • シコリのようなものができる場合がある(成長因子を同時に注入した場合に特に起きやすい)

PRP注射が向いているほうれい線:線タイプ、影タイプ、ほうれい線予備軍

ほうれい線の治療方法を徹底比較【失敗しないための注意点と費用について】_注射

照射によるほうれい線治療

照射によるほうれい線治療は、サーマクールやウルセラなどの高密度焦点式超音波(HIFU/ハイフ)マシンを使用します。

ほうれい線そのものを治療するというよりも、たるみ改善や引き締め効果でほうれい線を目立たなくするイメージですね。
照射による治療は腫れや内出血といったダウンタイムがほとんどなく、美容整形というよりもエステ感覚で気軽に受けられることがメリットです。

※サーマクールとウルセラの違い

  • サーマクール:引き締め効果(皮下約4.5mm、SMAS層まで照射)
  • ウルセラ:たるみ改善効果(皮下約3mm、真皮まで照射)

ウルセラの方が肌の奥まで照射できるためたるみ改善効果は高いと言えます。サーマクールとウルセラを併用する場合もあります。

照射の治療時間、ダウンタイム

  • ショット数により異なるが、30~60分程度(診察時間は含まず)
  • 施術中は熱感や刺激を感じる場合あり
  • 施術直後に赤みやかゆみが出る場合があるが数時間で治まる

照射治療の効果の持続期間

  • サーマクール:施術後約2週間後から効果が出始め、約3ヶ月程で効果が最大化。
  • ウルセラ:直後から効果を感じられる。約2~3ヶ月後に効果が最大化。

照射治療は「若返った地点からまた歳を重ねる(老化が進む)イメージ」と言われており、どちらも数ヶ月~1年程度で再治療をするとより効果的とされています。

照射治療の費用

クリニックやショット数により異なるが、顔全体で20~40万円程度が目安

照射治療のメリット

  • 針やメスを使用しないので肌を傷つけない
  • ダウンタイムがほとんどない

照射治療のデメリット・副作用

たるみ改善や引き締め効果なので、くっきり線になっているほうれい線など、ほうれい線のタイプによっては不向き

照射治療が向いているほうれい線:軽度の線タイプ、軽度のたるみタイプ、ほうれい線予備軍

ほうれい線の治療方法を徹底比較【失敗しないための注意点と費用について】_照射治療

リフトアップによるほうれい線治療

美容整形で若返りというとリフトアップのイメージがあるかもしれませんが、リフトアップにはメスを使わない「糸リフト」と切って引き上げる「切開リフト(フェイスリフト)」があります。
最近は糸リフトがメジャーになっているので、こちらでは糸リフトについて解説します。

糸リフトはトゲトゲした返しのある糸を挿入し、お肌を引き上げる切らないリフトアップ治療です。たるみ改善に加え、肌内部のコラーゲン生成促進によるツヤ・ハリ感アップといった美肌効果も期待できます。

糸の種類やクリニックによって呼び名は異なりますが、有名なものでは「シークレットリフト(ミントリフト)」「シルエットリフト」などがあります。

  • シークレットリフト(ミントリフト):トゲトゲが付いた糸を使用
  • シルエットリフト:コーン状の糸を使用
  • スプリングリフト(スプリングスレッド):四方にコグ(突起)が付いた伸び縮みする糸を使用
ほうれい線の治療方法を徹底比較【失敗しないための注意点と費用について】_糸リフト(リフトアップ)

糸リフトの治療時間、ダウンタイム

  • 約30分~1時間程度(手法や挿入本数により異なる)(診察時間は含まず)
  • 腫れ、内出血、むくみ、引きつり感などが出る場合あり
  • 個人差はあるものの3日~2週間程度で落ち着くことがほとんど

糸リフトの効果の持続期間

糸リフトの効果は、手法や挿入本数により異なりますが1年~1年半程度
(本数を多めに入れると効果が持続しやすいと言われています)

糸リフトの費用

糸の種類や手法により異なるが、1本3~10万円程度(両側の場合、最低2本必要)

糸リフトのメリット

コラーゲン生成の促進により、たるみ改善のほか美肌効果も期待できる

糸リフトのデメリット・副作用

  • 腫れや内出血、ひきつれ感などのダウンタイムがある
  • 施術時に多少痛みがある(笑気麻酔、局所麻酔を使用するが痛みが完全になくなるわけではない)
  • 感染症(合併症)が起きる可能性がある(処方された抗生剤などはきちんと服用すること)
  • 重度のほうれい線の場合、ヒアルロン酸注射などの併用治療が必要になる

糸リフト治療が向いているほうれい線:線タイプ、たるみタイプ、ほうれい線予備軍

ほうれい線やたるみの改善には併用治療を行うことも

重度のほうれい線やたるみの改善には糸リフトや照射治療とヒアルロン酸注射・PRP注射の併用治療を行う場合もあります。

糸リフトや照射治療は「肌内部のたるみ、引き締め」を、ヒアルロン酸注射・PRP注射は「肌表面のシワ」の治療に適しているので、両方をケアすることでより若々しいお顔へと導くことができます。

ほうれい線治療の前に【失敗しないための注意点】

ほうれい線治療を受ける前に、注意する点を確認しましょう。

わたしは美容整形外科で働き実際にほうれい線治療(ヒアルロン酸注射、糸リフト)を受けた経験もあるので、業界内で言われている注意点や実際に体験して感じたことをユーザー目線でご紹介します。

※あくまで個人の意見です。施術前に必ず担当医に不明点や懸念点を確認し、納得したうえで受けるようにしてください。

【注意点1】信頼できる医師かどうかを確認する

知名度や料金で美容クリニック(美容整形外科・美容皮フ科)を選ぶ方がほとんどかと思いますが、大事なのはクリニックではなく「どの医師に施術をしてもらうか」ということ。

美容クリニックには経験の浅い医師からベテランの医師まで多数のドクターが在籍していますが、たいていのクリニックでは医師を「指名」することができます。

最初は症例件数や症例写真、医師のブログ、業界の勤続年数、口コミ等で判断することになりますが、もし実際にカウンセリングを受けて違和感があるようなら「少し考えたいので今日は受けません」と伝える勇気を持ちましょう。

※ベテラン医師だからといってトラブルが起きる可能性がゼロというわけではありません。

【注意点2】デメリットや副作用を把握する

前述した通り、どんな治療にもデメリットや副作用は必ず存在します。
事前にできるだけの予備知識を持ち、こちらに挙げているデメリット以外にも不安な点や分からない点があれば施術前に必ず医師に確認するようにしてください。

【注意点3】ほうれい線に向かない治療を知る

よく目もとや額などのシワ取りに使われるボトックス注射(ボツリヌス・トキシン製剤)ですが、ほうれい線治療には向かないことがほとんどです。

その理由は、ヒアルロン酸は「溝を埋める」のに対し、ボトックスは「筋肉を麻痺させる」働きがあるから。そのためほうれい線にボトックスを入れると筋肉が緩んでたるんで見えるケースがあるので要注意です。

【注意点4】施術料金以外に必要な費用を知る

クリニックによっては施術料金のほかにカウンセリング代や麻酔代が掛かる場合もあります。事前に予算を確認しておきましょう。

美容整形でほうれい線を治療する方法【まとめ】

ヒアルロン酸注射

美容整形初心者や、手軽に即効性のあるほうれい線治療を受けたい方におすすめ

PRP再生療法(PRP注射)

効果を長持ちさせたい方、肌自体の再生を促したい方におすすめ

照射治療

お顔を引き締め、若返りたい方におすすめ
(ほうれい線のタイプによっては、照射治療のみでは改善しない場合もある)

糸リフト

ほうれい線とたるみの両方を改善したい方におすすめ
(ほうれい線が重度の場合、ヒアルロン酸注射との併用が必要な場合もある)

以上が美容整形によるほうれい線の治療方法とそれぞれの比較です。
どの施術にもメリット、デメリットが存在しますので、予算以外にも自分の症状や生活スタイルにあった治療方法を選ぶ必要があります。

ほうれい線治療を考えている方、どんな治療方法がいいのか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

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2019/12/04