赤く目立ってしまうニキビも気になりますが、なかなか治らない色素沈着やクレーターになってしまったニキビ跡も困りもの。
ニキビ跡が消えてきた頃にはまた別なニキビができて、いつまでも治らない負のループ‥。ニキビのお悩みあるあるではないでしょうか。
美容皮膚科で働いていた私が解説します
私自身、10代の頃からニキビに悩まされ、顔中にニキビとニキビ跡がありました。
膿みのある大きなニキビがいつも顔のどこかにあり、アゴやフェイスラインには赤く目立つニキビがポツポツ‥。それでも今はニキビがほとんどできなくなり、ニキビ跡もキレイに治すことができました。
もともと美容皮膚科(美容外科併設)で働いていた経験と自身のニキビ治療体験から、ニキビ跡を効果的に消す方法について詳しく解説します。
- ニキビ跡を消す方法を知りたい
- 市販薬やセルフケアでニキビ跡を治すことはできるの?
- 即効性のある方法はどれ?
- ニキビ跡のクレーターは治せる?
こんな方のための記事です。
もくじ
ニキビ跡の種類
ニキビ跡は、大きく「赤み」「色素沈着」「クレーター」の3つに分けられます。
結論から言うと、赤みのあるニキビ跡は比較的治りやすく、色素沈着やクレーターになってしまうとセルフケアでは改善が難しい場合もあります。
赤みのあるニキビ跡
赤みのあるニキビ跡は、ニキビが治る過程で皮膚内の炎症が残っている状態です。
赤く見えるのは、炎症によるダメージや毛細血管のうっ血(血流の停滞)によるもの。
赤みのあるニキビ跡は自然に治ることも多いですが、炎症がひどい場合には赤紫っぽいアザのようなニキビ跡になるケースもあり、ここまでいくとセルフケアではなかなか治りにくくなってしまいます。
また、悪化すると色素沈着で茶色っぽくシミのように残ってしまったり、クレーターになってしまいますので、触ったり潰したりしないよう注意が必要です。
ニキビは純粋な感染症ではなく、アクネ菌が出す菌体に対して過剰な炎症反応が起こってしまうもの。炎症を起こした細胞が放射したサイトカインや蛋白分解酵素が残っているため、赤みが残ってしまうのです。また、細胞を修復するために血管が開いているため、赤く見えるんです。修復が終われば血管が閉じるので、赤みも自然と消えますよ。
引用:美的.com(青山ヒフ科クリニック院長亀山孝一郎医師インタビュー)
「赤みのあるニキビ跡」を消す効果が期待できるセルフケア
ターンオーバーを促進する
ケア方法とはちょっと違いますが、肌のターンオーバーを促進することで表皮層の古い角質がスムーズにオフされれば、自然と赤みは目立たなくなっていきます。そのためには、保湿ケアと睡眠がポイント。
特に「良質な睡眠」は本当に本当に大事です。(私は今でも睡眠不足が続くと、即効でニキビができます)
ビタミンC配合の化粧品を選ぶ
ビタミンCには抗炎症作用があるため、ビタミンC配合の化粧品(化粧水や美容液など)を使用することで、炎症による赤みの軽減効果が期待できます。
ただし、化粧品の効果はかなりマイルドなので、「ニキビ跡を消す」というよりも「緩和する手助けをする」ぐらいのイメージで使うのが良いかと思います。
市販薬を使う
市販のニキビ薬は処方薬ほど強い成分ではありませんが、手軽に買えるのが助かりますね。
なかでもテラ・コートリルは、ニキビ専門皮膚科の先生もイチオシしている市販薬です。
赤みのあるニキビ跡はまだ炎症が残っている状態なので、市販薬では「抗菌作用」のあるものを選ぶのがポイントです。
テラ・コートリルはニキビ専用ではありませんが、ステロイド(ヒドロコルチゾン)+抗菌薬(オキシテトラサイクリン塩酸塩)含有で、効果は皮膚科のニキビ薬に近いです。
ステロイドが入っているので、長期連用はNGです。短期間のステロイドの使用は比較的安全ですので、ステロイドを毛嫌いせずに使ってみてもいいかもしれません。
引用:ニキビLabo【ニキビの市販薬】皮膚科医がわかりやすく解説(ニキビ専門皮膚科アクネスタジオ 西川嘉一医師監修記事)
「赤みのあるニキビ跡」を消す効果が期待できる治療
今すぐ何とかしたいという方は、医療機関の受診をおすすめします。
皮膚科と美容皮膚科では受けられる治療が異なるので、下記を参考にしてみてください(`・ω・́)ゝ
皮膚科(保険診療)
ニキビの炎症を抑える抗生物質だけでなく、フラビタン(ビタミンB2)やシナール(ビタミンC+ビタミンB5)などのビタミン剤を処方してもらうことができます。
ビタミンB2はニキビの原因である皮脂分泌を抑え、ビタミンCはニキビやニキビ跡の色素沈着を改善する働きがあります。
※フラビタンやシナールは一部美容皮膚科でも取扱いがありますが、皮膚科(保険診療)なら自己負担3割で処方してもらえます。
美容皮膚科、美容外科(自由診療)
もっとも効果の高く即効性のある方法は、美容皮膚科や美容外科でのニキビ跡治療です。
赤みのあるニキビ跡には、ケミカルピーリングやレーザー・光治療などが使用されます。
【赤みのあるニキビ跡に適した治療例】
- ケミカルピーリング
- 光治療
フォトフェイシャル(IPL)、フォトシルクプラス(UPL)、フォトRF(オーロラ)など
- レーザー治療
ピコレーザー、メドライトC6など
自由診療というと料金が高いイメージがあるかもしれませんが、例えばケミカルピーリングなら3,000~4,000円ぐらいで受けられるクリニックもあります。
これらの治療は継続して行うことで、ニキビ跡が改善するだけでなく、ニキビができにくくなるというメリットも◎。
「とにかく即効でニキビ跡を消したい」という方には、美容皮膚科や美容外科がおすすめです。
色素沈着で茶色っぽいニキビ跡
茶色っぽいシミのようなニキビ跡は、皮膚に色素が残って色素沈着になってしまった状態です。
ニキビは炎症が落ち着く過程で、赤みが茶色っぽくなり徐々に目立たなくなっていきますが、炎症や刺激が大きいとメラニン色素が過剰生成され、色素沈着として残ってしまうことがあります。
通常はターンオーバーとともになくなりますが、ターンオーバーが乱れているとメラニン色素がうまく排出されず、なかなか消えなくなってしまうのです。
「色素沈着タイプのニキビ跡」を消す効果が期待できるセルフケア
ハイドロキノン配合の塗り薬や美容液を使う
ハイドロキノンは「肌の漂白剤」とも呼ばれる美白成分で、シミや色素沈着の治療に使用されます。
濃度が高いものは美容皮膚科などで医師の診断が必要になりますが、低濃度のものであれば通販でも購入することができます。
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