美容医療歴10年以上、今までに様々な治療を受けている私ですが、すべてが成功というわけではなく時には失敗したことも…。
もくじ
目の下ボトックス注射とは
30歳を過ぎた頃から気になってきた目の下の笑いジワ。
普段はそこまで目立たないものの、乾燥する時期や夕方ファンデが肌が乾いてくる頃に「あれ?」となるアイツです。
私は長年美容クリニックで働いていましたが、目の下や目尻などのボトックス注射は鉄板中の鉄板とも言える、定番のプチ整形。
「表情ジワにはまずボトックスでしょ♪」と、何の迷いもなくボトックス注射を受けにいきました。
ボトックス(ボツリヌス・トキシン製剤)は、筋肉を弛緩(しかん/ゆるませること)させる効果があり、それにより目もとや眉間・額などの表情ジワを改善することができます。
また、エラ部分に注射することで、エラ張り顔を改善する小顔治療(通称:エラボト)としても使用されます。
ボトックスは入れすぎると不自然になる【事実です】
ボトックス注射はその作用から、「入れすぎるとたるんで見える」「不自然に見える」というのは実はよく言われる話。
実際に「おでこに入れたら目つきが悪くなった」「表情が不自然になった」という体験談は、業界にいてもよく耳にします。
そのため、今回は通常よりも少なめに細かく入れてもらいました。いわゆる「マイクロ打ち」というやつです。
そして大ベテランで上手いと評判の先生にお願いしました。
目の下ボトックス注射の効果はいつから出る?持続期間は?
目の下のボトックス注射は、個人差はありますが注射後2~3日目から徐々に効果が出はじめ、1週間後ぐらいにはっきりした効果を感じられます。
私の場合は以下のような感じでした。
- 3日目:徐々に効果が出てくる
- 1週間後:はっきり効果を実感
- 2~3週間後:効果がピークに
- (1ヶ月目:ヒアルロン酸で涙袋形成)
- 3ヶ月目頃:効果が薄れてくる
- 5ヶ月目頃:効果がほぼなくなる
なお、ボトックス注射は、繰り返し注射することで効果が持続しやすくなると言われています。
今回、目の下ははじめての注入だったことと、また量を少なめにしてもらったのでやや持続期間は短かったように感じました。
目の下ボトックス注射の失敗写真を公開
目の下の様子がおかしい
まず目の下に違和感が出たのが、注射後3日後ぐらいのこと。
重いというか、笑ったときに頬骨と目の下の間ぐらいが動かしにくいというか‥。
「あ、なるほど筋肉が弛緩しているのね。これでシワが消えるわね。」と呑気に考えていたのですが、1週間後に事態悪化。
涙袋が完全に消えて、目が小さく見える‥。
※むくみではなく、目をしっかり開けてるつもり…
目の下が完全にフラットになった
もともとうっすらあった涙袋。
あまり存在を気に留めてなかったのですが、涙袋がなくなってしまい、目の下が完全フラットな状態になってしまいました。
確かに目の下のシワは消えたけど‥笑ってもシワは寄らなくなったけど‥
思ってたのと違う。
目の下ボトックス注射の失敗の原因を検証
そんなわけで涙袋がなくなり、小粒になってしまった私の目。
友人には「なんか顔むくんでる?」と言われ、写真を撮れば目だけが笑っておらず…。
今回の目の下ボトックス注射は完全に失敗でした(泣)
そこで、失敗した原因を検証してみたいと思います。
目の下ボトックス注射:失敗の原因【1】
そもそも気にするほどのシワではなかった。
目が小さく見えるよりは、まだそこまで目立たないシワがあるほうがまだマシ。
- 結論:目の下ボトックスは、私にはまだ早かった。
また「効きすぎた感」があったので、もっともーっと少なめに入れてもらえばよかった。
目の下ボトックス注射:失敗の原因【2】
顔のかたちが面長気味なので、涙袋が消えてフラットになると面長感が目立つ。
これによってさらに目が小さく見えてしまい、顔全体のバランスがおかしくなる。
実際に、目の下ボトックスを定期的に受けている友人(小動物系の顔立ち)は目の下がフラットでも違和感なく可愛い。
- 結論:合う顔と合わない顔がある。面長の私は合わない顔だった。
目の下ボトックス注射:失敗の原因【3】
ボトックス以外にも選択肢があったのでは。
今回は何の迷いもなくボトックスを選んだが、よく考えればヒアルロン酸や成長因子注射など、ボトックス以外の選択肢もあった。
目もとの治療は繊細で本当に難しい…。
- 結論:ほかの治療ともっと慎重に比較するべきだった。
目の下ボトックス注射に失敗したときの対処法
目の下ボトックスに失敗したときには、以下の2つの対処方法があります。
対処法【1】ボトックスの効果を抑制する注射を打つ
ボトックスは、「アセチルコリン塩化物」という注射を打つことで、その作用を弱めることができます。
もちろん目の下だけでなく、額や目尻などのボトックスにも有効◎
注射後、数時間~1日かけて効果が出始め、これまで動かなかった筋肉が少しずつ動くようになります。
3日間程度経過すると効果が薄れてしまいますが、1~2週間間隔で2~3回注入を繰り返すことにより、リハビリテーション効果が現れ、これまで動かなかった筋肉の動きがスムーズになります。
引用:聖心美容クリニック(ボトックス注入後の修正)
アセチルコリン(ボトックス修正)は、聖心美容クリニックや東京美容外科などで受けることができます。
アセチルコリン(ボトックス修正)の料金目安
2~3回の注射が必要となるとややお高めですが、「今すぐ何とかしたい!」という方は一度相談してみるとよいかもしれません。
対処法【2】ヒアルロン酸で涙袋を作る
こちらは私のケースであって、すべての方に当てはまる方法ではありませんのでご注意ください。
今回は「涙袋がなくなり、目の下がフラットになってしまったこと」が何よりも問題だったため、ヒアルロン酸で涙袋を作ってもらいました。
涙袋も自分ではしっくりこなかったのですが、完全フラットな目もとよりはマシになりました。
そんなことをしているうちに2~3ヶ月が過ぎていき、徐々にボトックスの効果が薄れて気にならなくなるように。
「本当に目がヤバイ、不自然」という期間は、ボトックス注射後1週間~1ヶ月後ぐらいでした。
そして肝心の目の下の表情ジワはというと、治ってはいませんが以下の3点を徹底して悪化しないように気をつけています。
- よりしっかり丁寧に保湿ケア
- できる限りこすらない、さわらない
- 乾燥防止のため、アルコール(エタノール)入りの化粧水は使わない
目もとは特にデリケートな部分。
目の下ボトックスに限らず、治療を受ける際は、必ず納得のいくまで医師に相談しましょう◎
ボトックス注射の失敗から2年が経った今
ボトックスの失敗から2年以上経過していますが、今のところシワが悪化することはなく現状維持という状態です。
このぐらいの笑いジワなら、まだ注射に頼らずいけそう◎
ただし、表情ジワというのはいつかははっきりとしたシワになっていきます。
そうなったらまた何らかの治療を考えるかもしれませんが、今は保湿重視で様子を見ていくのがベストかなと思っています。
リスクや副作用を事前にしっかり確認しよう
美容医療=パーフェクトなものではありません。
メリットはもちろんですが、デメリットやリスクも必ず存在するもの。
これらを踏まえた上で慎重に受けていただきたいなと思います。
ただ、今回の失敗を踏まえても、やっぱり美容医療はすごいと思いますし、これからも頼らずにはいられません。
今回は、目の下ボトックス注射の失敗談と対処法についてお伝えしたいと思います。