美容整形でほうれい線治療というと、ヒアルロン酸注射を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
本記事では、美容整形外科で働きほうれい線治療を体験した私(30代)が、ヒアルロン酸注射の効果や副作用、デメリットについて解説しています。
- 「ヒアルロン酸注射とよく聞くけど、実際効果はあるの?」
- 「副作用やデメリットは?」
こういった疑問にお答えします。
もくじ
美容整形でほうれい線を消す方法
美容整形でほうれい線を消すには、大きく分けると4つの方法があります。
- ヒアルロン酸など注射による施術
- 照射による施術
- 糸リフトによる施術
- フェイスリフト(切開リフト)による施術
「美容整形」というとメスで切ったり包帯をぐるぐる巻きにするイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、最近はメスを使わない「注射」「機器による照射」「糸リフト」など、負担が少ない施術の選択肢の幅も広がっています。
特にエイジングケアの分野ではどんどん新しい医療技術が生み出され、美容医療マニアのわたしには垂涎ものだったりします(笑)
美容医療初心者へのおすすめはヒアルロン酸注射
ほうれい線の症状や予算によって治療方法は変わりますが、初心者にもっともおすすめなのがヒアルロン酸注射です。
その理由は簡単に言うと「安い・手軽・自然」の3拍子が揃っているから。(他施術との比較)
と言っても、ヒアルロン酸注射にマイナス点がないわけではありません。
私はもともと美容クリニックで働いたので、業界で言われている副作用やデメリット、私自身の施術体験をベースに詳しく解説したいと思います。
ヒアルロン酸注射とは
ヒアルロン酸注射はシワやほうれい線に薬剤を注入し、くぼみや溝を埋める美容整形。
メスを使用しないことから「プチ整形」とも言われ、肌を切らずに治療を行うことができます。
なお、ひとくちにヒアルロン酸といっても薬剤にはたくさんの種類があり、深いシワやほうれい線の改善に適したもの、細かいシワに適したもの、鼻やアゴなど輪郭形成に適したものなどその特徴は様々です。
ヒアルロン酸はもともと体内にある保水物質でアレルギー反応が出にくいとされており、注射のみの手軽な治療なので比較的ハードルの低い美容整形でもあります。
美容整形初心者にヒアルロン酸注射をおすすめする理由
効果に即効性がある
ヒアルロン酸注射はほうれい線やシワなど、治療部位にダイレクトに注入することで直後から効果を実感することができます。
エクササイズやマッサージなど効果が出るまで待てないよ、という方にもおすすめです。
腫れや内出血などのダウンタイムが少ない
ヒアルロン酸注射は極細の注射針を使用するため、腫れや内出血などのダウンタイムがほとんどありません。まれに内出血が出た場合でもコンシーラーなどでカバーできることがほとんどです。
仕上がりが自然で周囲にバレにくい
ヒアルロン酸注射は仕上がりがとても自然なことも大きなメリット。美容整形はまだまだオープンにできない方も多いと思いますが、ヒアルロン酸注射のほうれい線治療は周囲にバレることもほとんどありません。
ただし注入しすぎると不自然なふくらみや凹凸ができてしまうため、過度な整形は禁物です。
仕上がりが気に入らなくても元に戻せる
ヒアルロン酸はヒアルロニダーゼというヒアルロン酸溶解注射で溶解できるため、仕上がりが気に入らない場合でも元の状態に戻すことができます。
ただしヒアルロン酸溶解注射のアレルギーテストで陽性が出た場合には使用できないため、自然に吸収されるのを待つしかありません。
料金が美容整形のなかでも比較的お手頃
ヒアルロン酸注射は照射治療や糸リフト、フェイスリフトなどの美容整形に比べると料金がお手頃。
薬剤の種類にもよりますが、2~5万円程度で受けることができます。ただし、持続力の高いヒアルロン酸などは料金がやや高い傾向にあります。
ヒアルロン酸注射のデメリット・副作用
腫れや内出血が出る場合がある
ダウンタイムの少ないヒアルロン酸注射ですが、毛細血管を傷つけてしまった場合に腫れや内出血が出ることがあります。
1~2週間程度で改善するケースがほとんどですが、腫れがひどい場合は抗生剤などの内服薬を処方されることもありますので、早めにクリニックに相談するようにしましょう。
効果を持続させるには定期的な注入が必要になる
ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分で、注入後は徐々に吸収されていきます。そのため永続的な効果はなく、持続力は数ヶ月~長いものでは2年程度となります。
お手軽なプチ整形ですが、効果は永続的ではありません。
血管閉塞の可能性がある
ヒアルロン酸が誤って血管内に入ってしまうと血流障害が起こり、組織の壊死等を引き起こしてしまう可能性があると報告されています。
もし血管閉塞が起きてしまった場合は、ヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸溶解注射)を注入し、ヒアルロン酸を溶解する必要があります。
シコリのようなものができる場合がある
何度も注入を繰り返すことでシコリのようなものができたケースも報告されています。
唇や鼻などの浅い部分への注入や豊胸など大量に注入した場合に多いとされていますが、ほうれい線への注入でもシコリができる可能性があります。
シコリは徐々に吸収され馴染んでいく場合もありますが、気になる場合はクリニックに相談するようにしましょう。
美容医療に限らず医療には必ず副作用が伴います。手軽で人気の高いヒアルロン酸注射ですが、副作用やデメリットがあることも忘れないでくださいね。
ヒアルロン酸注射のダウンタイムと経過について
前述した通り、ヒアルロン酸注射は極細の注射針を使用するため腫れや内出血などのダウンタイムがほとんどありません。
内出血が出た場合でもコンシーラーなどでカバーできる程度で、2~3日から長くても2週間程度で目立たなくなるとされています。
ヒアルロン酸はもともと体内にある物質でアレルギー反応が出ることはあまりないのですが、腫れや内出血がひどいという場合は合併症(感染症)の可能性も考えられます。
実際に感じたヒアルロン酸注射のダウンタイム・副作用
わたしはほうれい線やホホ、アゴなどにたまにヒアルロン酸注射をしてもらいますが、腫れや内出血が気になったことはあまりなく、たまに内出血になってしまっても2~3日程で気にならなくなる程度でした。
ただし、友人から内出血や腫れがひどくなってしまったと相談を受けたこともあります。
(よくよく聞くと注射の際に患部を消毒していなかったとか…!これは本来あり得ないケースなので、セカンドオピニオンを薦めました)
腫れや内出血がひどい場合や施術後に心配な点がある場合には、放置せずに必ずクリニックに相談するようにしてください。
ヒアルロン酸注射の施術の流れ
クリニックによって異なりますが、一般的には下記のような流れで施術を行います。
【1】医師のカウンセリング
医師の診察にてほうれい線などの気になる部位を相談しながら適切な治療法や治療範囲を決めていきます。気になる点や心配な点は必ず診察時に相談するようにしましょう。
【2】洗顔・クレンジング
メイクを落とし洗顔をします。クレンジング剤や洗顔料、タオル等はクリニックで準備されています。
【3】表面麻酔
痛みを軽減するために表面麻酔(クリーム麻酔やシートタイプの麻酔)を使用します。クリニックによってはアイシング(アイスノンなどでの冷却)を行う場合もあります。
【4】ヒアルロン酸注射
カウンセリングで決めた部位にヒアルロン酸を注射します。施術時間は5~10分程度で、その場で仕上がりを確認できます。
また、腫れや出血がなければ注射後からすぐにメイクが可能です。術後にメイクをする場合はメイク用品を持参するようにしましょう。
※わたしは施術後はマスクをいただいてそのままノーメイクで帰ることが多いです。(マスクはクリニックでもらえます)
当日の洗顔や入浴について
洗顔も出血がなければ当日から問題ありません。
ただし入浴に関しては身体が温まって血流が良くなると腫れや赤みが出やすくなるため、長湯は避けて軽めのシャワー程度にしておくのがおすすめです。
ヒアルロン酸注射によるほうれい線治療【まとめ】
ヒアルロン酸注射の効果・メリット
- 効果に即効性があり、腫れや内出血などのダウンタイムが少ない
- 仕上がりが自然で周囲にバレにくい
- 仕上がりが気に入らなくても元に戻せる
- 料金が美容整形のなかでも比較的お手頃
ヒアルロン酸注射の副作用・デメリット・注意点
- 腫れや内出血が出た場合はクリニックに早めに相談すること
- 効果を持続させるには定期的な注入が必要になる
- 血管閉塞やシコリのようなものができる可能性もある
今回は「初心者におすすめ」というかたちでご紹介しましたが、ヒアルロン酸注射は美容医療ヘビーユーザーにも人気の定番治療。
もちろんほうれい線以外のシワ治療にも使用されますし、ホホやアゴに注射する「輪郭形成」治療として使用する場合もあります。
また、ほうれい線だけでなくたるみが気になる場合は照射や糸リフト、フェイスリフト(切開リフト)などを同時に行い若返りを目指すことも多いです。
メリットとデメリットの両方がありますが、ひとつ言えるのは「ヒアルロン酸は小回りが利く美容整形」であること。
極細の針で細部に注射することができるので、自分ではなかなかケアが難しいほうれい線やシワが驚くほど自然に改善されます。
ほうれい線にお悩みの方は、美容整形外科や美容皮フ科での治療も選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。
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