「最近たるみやほうれい線が気になってきた…」30代になると、友人の間でもチラホラそんな話も耳にすることが増えてきました。
お顔の3大老けポイントと言えば「シミ」「しわ」「たるみ」ですが、今回はその中でもメイクでカバーすることが難しい「たるみ」をピックアップ。
- 美容整形で若返りをするには、どんな方法があるの?
- 実際何を受ければ若返るの?
- ウルセラ、糸リフト、金の糸など、聞いたことはあるけどどう違うの?
この記事では美容クリニックで働いていた経験と私自身のエイジングケア体験をもとに、こんな疑問にお答えします。
もくじ
美容整形での若返りにはどんなものがあるの?
美容整形によるたるみの治療方法は主に以下の3つに分類されます。
美容整形(美容医療)によるたるみの治療方法
- 機器による若返り(レーザー/高周波/超音波などの照射でたるみを収縮させる治療)
- 糸による若返り(糸を挿入してたるみを引き上げる治療)
- 切開による若返り(耳や頭皮を切ることでたるみを引き上げる治療)
レーザーや超音波(HIFU/ハイフ)などの切らないたるみ治療は、一般的に美容整形というよりも「美容医療」という認識があり、エステ感覚で手軽に受けられるメニューでもありますね。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
レーザーなどの照射治療による若返り・リフトアップ
まず代表的なのがサーマクールやウルセラ、ダブロなど高密度焦点式超音波(HIFU/ハイフ)マシンを使用した照射による若返り。これらは肌の深部に熱エネルギーを与えて肌の深部を収縮させるもので、軽度~中度のたるみの改善に適しています。
↓メジャーな3つのマシンの違いはこちら
- サーマクール:引き締め効果
- ウルセラ:たるみ引き上げ効果
- ダブロ:たるみ引き上げ効果(ウルセラの後発マシン)
これらは皮膚内のコラーゲン生成を活性化する効果もあるので、たるみ改善&肌のハリ感アップを同時にできることが特徴です。また照射による若返り治療は腫れや内出血などのダウンタイムもなく、「メスを使わないリフトアップ治療」として人気があります。
機器による若返りのメリット
- 針やメスで肌を傷つけることがない
- ダウンタイムがほとんどない
- 何度でも治療が受けられる
機器による若返りのデメリット
- 元に戻りやすい
- 糸リフトや切開によるリフトに比べ効果が穏やか
特筆すべきは「腫れや内出血などのダウンタイムがほとんどない」という点。撮影前のモデルさんもお忍びで通うぐらい気軽に受けられるのが、照射による若返りの最大のメリットかなと思います。
たるみ改善の効果は機種や出力数によって差がありますが、ひとつ確実なのは「エステと医療機関では効果はまったく違う」ということ。例えばダブロ(doublo)でも、エステ用のダブロa(doublo-a)は低出力で効果も穏やかなのです。
ほぼ同じ名前でも医療機関(美容クリニック、美容皮フ科、美容外科)なのかエステサロンなのかで取り扱いができる機器が変わってくるわけですね。照射による若返り治療を考えている方はこちらも注意してみてください。
糸リフトによる若返り・リフトアップ
近年増えてきているのが糸を挿入してリフトアップするという「糸リフト」。以前は耳の目立たない部分や頭皮を切ってリフトアップを行うことが一般的でしたが、この糸リフトは切らずにリフトアップできることが特徴です。
糸リフトには「肌を引き上げるリフトアップ効果」と「創傷治癒(傷を治そうとする力)でコラーゲンが生成されることによる美肌効果」の2つの作用があります。たるみを引き上げるだけでなく肌のハリ改善といった美肌効果も期待できるので、より若返り効果が高いとも言えますね。
なお、糸リフトには「溶ける糸」と「溶けない糸」があり、クリニックによって使用する糸や挿入の仕方に違いがあります。
糸リフトの糸の種類
金の糸(ゴールデンリフト)
その名のとおり純金の糸を挿入する治療。格子状に糸を入れるため、どちらかというとたるみ改善よりもハリつやアップといった肌質改善に適した若返り法。金の糸は溶けないで残り続ける。溶ける糸と併用することも多い。[/aside]
金の糸(ゴールデンリフト)のメリット
- 肌にハリやツヤが出て若返る
- 毛穴のたるみ改善
- 糸が溶けないので効果が長持ちしやすい
金の糸(ゴールデンリフト)のデメリット
- たるみ改善の効果はほとんどない
- 金属アレルギーなどの合併症が出る場合がある
- 合併症が出た場合に糸を完全に取り出すことができない
- 金の糸を入れていると受けられない治療(サーマクールなど)がある
- MRI検査が受けられない場合がある
※個人的には金の糸はメリットよりもデメリットが多いためおすすめしません
溶けない糸
シリコン(内部はポリエステル)製の糸を使用することが多い。溶ける糸に比べて効果が長持ちしやすいが、感染症(腫れや炎症)などのリスクは溶ける糸よりも高いと言われている。
溶けない糸リフトのメリット
- 跡が残りにくい
- 切るリフトに比べダウンタイムが少ない
- たるみ改善と美肌作りの2つの効果がある
- 溶ける糸に比べ効果が長持ちしやすい
- たるみ予防になる
溶けない糸リフトのデメリット
- 時間の経過とともに元に戻る(溶ける糸よりは持続する)
- 糸が肌から飛び出る(ポコッとしたふくらみ)ことがある
- 溶ける糸に比べ感染症が起きやすい
溶ける糸
一般的に以下のような素材の糸を使用。挿入後は徐々に体内に吸収されるが、糸がなくなったあとも生成されたコラーゲンは残るため、たるみにくくなる効果がある。
【溶ける糸の持続期間の目安】
PDO(ポリディオキサノン)製:約6~8ヶ月で吸収される
PCL(ポリカプロラクトン)製:約12ヶ月で吸収される
PLA(ポリ乳酸)製:約18ヶ月~2年で吸収される
溶ける糸リフトのメリット
- 跡が残りにくい
- 切るリフトに比べダウンタイムが少ない
- たるみ改善と美肌作りの2つの効果がある
- 繰り返し受けることで効果が高まる
- 比較的感染症(腫れや炎症)が起きにくい
- たるみ予防になる
溶ける糸リフトのデメリット
時間の経過とともに元に戻る(糸の素材や挿入方法によって異なる)、溶けない糸に比べ持続期間が短い
切開による若返り・リフトアップ
耳や頭皮を切開し、たるんでしまった余分な皮膚を引き上げる治療。切開する部分はクリニックやメニューにより異なるが、耳や頭皮など目立たない部分で行うことが一般的。
レーザーや糸リフトでは戻りやすいという方や、重度のたるみ改善をしたい方に行われる若返り治療。
切開リフトのメリット
- たるみの引き上げ効果が高い
- 重度のたるみにも効果がある
切開リフトのデメリット
- 傷跡が残る
- ダウンタイムが長い
- コラーゲン生成による美肌効果は見込めない
- 再びたるみが気になったときに再度治療を受けることができない
- 不自然なひきつれ感が出ることがある
若返るための美容整形とは?何を受ければいいの?
どの治療法を選ぶかは、たるみの症状やダウンタイムを考慮して決める必要があります。
照射治療による若返り
軽度~中度のたるみに適応。
そこまで重度のたるみでなく、ダウンタイムが極力ないほうがいいという方におすすめ。
糸リフトによる若返り
軽度~重度のたるみに適応。
機器よりも高い効果を希望する方、2、3日~1週間程度の挿入跡や内出血ぐらいなら我慢できるという方におすすめ。なお、初めての方は溶けない糸でなく溶ける糸から試してみることを推奨。
切開による若返り
重度のたるみに適応。中度のたるみにも適応するが、ダウンタイムや傷跡等を考慮する必要がある。
リフトアップ効果が最も高いので、ダウンタイムや傷跡よりも若返りを重視する方におすすめ。
いちおしは糸リフト!私の若返り体験談
わたしは今までにマトリックスIRとサーマクール、糸リフト(溶ける糸)を受けたことがありますが、個人的なおすすめは断然糸リフト。
こちらは改めて体験レポをアップする予定ですが、1年半前に4本(左右2本ずつ)、半年前に6本(左右3本ずつ)入れてます。
マトリックスIRやサーマクールも引き締まった感はあったのですが個人的には効果×持続力×コスパを考えると糸リフトのほうが満足度が高いです。
(※溶けない糸リフトは受けたことがありません)
糸リフトの気に入っているポイント
- 自然にリフトアップできる
- 肌にハリつやが出て若返る(肌荒れもしにくくなった)
- 傷跡が残りにくい(わたしの場合は1ヶ月程度でほとんど分からなくなった)
- バレにくい
- たるみ予防のエイジングケア効果も見込める
糸リフトのマイナスポイント
- 1年ぐらいで元に戻る(気がする)←繰り返し受けると持続しやすくなるとのこと
- 何度も受けるには料金が高い
- 局所麻酔が痛い
傷跡や内出血はコンシーラーでカバーできる程度なので、個人的にはほとんど気になりませんでした。それよりも最初の引きつれ感のほうが気になりましたが、これも2週間ほどで馴染んで目立たなくなりました。
ちなみに、糸リフトを受ける前は「コラーゲンが生成されて肌にハリが出る」という効果がピンとこなくて半信半疑でいましたが、肌質はかなり変わります。
リフトアップもさることながら、「肌のハリつや感」って若返りにおいてとても重要なんですよね。それまでこまめにレーザーや水光注射を受けに通っていましたが、糸リフトのあとは肌の調子がよくてレーザーはほとんど受けなくなりました。(あ、でもシミは取りたいな~)
糸リフトの惜しい点は、本数にもよりますが持続力が1~2年程度とやや短いこと。安いものではないのでせめて3~5年ぐらいは持ってくれればいいのにというのが本音でもあります^^;
より高いリフトアップ効果や持続力を求める場合は、本数を多めに入れることをおすすめします。
20代の糸リフトは意味がない?
よく聞くのが「糸リフトは20代では効果がない」「受ける前と後で変化が分からない」というもの。正直なところ、20代ではたるみが少ないことが多いので、変化が分かりにくいケースもよくあります。
ただ、コラーゲン生成によるハリ艶感や予防の意味では効果があるとも言えます。肌の内部に柱ができることで肌を支えるイメージですね。
20代の場合も同様に、より変化を出すには本数を多めに入れてもらうか、ヒアルロン酸やボトックスなどの注射系の治療を併せて受けると効果を感じやすいと思います。
なお、糸リフト柔らかい肌質だとたるみやすいが上がりやすい、固いとたるみにくいが変化も感じにくいとも言われています。わたしは柔らかくてたるみやすい肌質ですが、糸リフトは1年足らずで戻ってきてしまいました‥。
ただ、たるみやすい肌だからこそ、予防の意味を込めてまた糸リフトを受けるつもりです。
美容整形(美容医療)による若返りのまとめ
- サーマクールやウルセラ、ダブロなど高周波や超音波(HIFU/ハイフ)などの機器を使用した若返りは、ダウンタイムがほとんどないのが大きなメリット。
- 糸リフトには「溶ける糸・溶けない糸」がある。金の糸はデメリットが多くおすすめしない。
- 私が体験した糸リフトは1年ほどで戻ってしまったけど、アンチエイジング的な意味も込めてまた受けるつもり。コラーゲン生成による美肌・ハリ艶感は思ったよりも効果を感じた。
- 20代の糸リフトは意味がないとも言われるけど、予防も兼ねて受けるのは無駄ではない。
- 個人的には糸リフトのコスパは良くもなく悪くもなく、という感じ。(せめて3~5年ぐらいは持ってくれたらいいのに…)
- 何だかんだ言って、糸リフトは推しメニュー。
- 糸リフトの効果をより高めるには本数を多めに入れることがポイント。(ただし医師の判断で多めに入れられない場合もあり)
- リフトだけでなくヒアルロン酸やボトックスなどの注射治療も一緒に受けるとより若返り効果を感じやすい。
以上が美容整形による若返りの方法と、それぞれのメリット・デメリットです。
たるみ治療と一言で言えどダウンタイムや効果にも違いがありますので、ご自分に向いている方法でエイジングケアを行っていきましょう。
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